就活生の間で飛び交う「持ち駒」という言葉は、エントリーシート(ES)を提出して選考結果を待っている状態や、一次面接・二次面接などの選考プロセスが現在進行形で進んでいる企業の数を指します。周囲が内定を獲得し始めると「自分の手持ち社数は少なすぎるのではないか」と不安になりがちですが、実際の平均値はどの程度なのでしょうか。
就活生の動向データや選考フェーズごとの推移を分析すると、持ち駒の平均社数は時期によってダイナミックに変動していることが分かります。
プレエントリーが集中する大学3年の冬から大学4年の3月頃にかけては、平均して15社〜25社程度に応募を出します。しかし、書類選考や適性検査の通過を経て本格的な面接がスタートする4月〜5月には、多くの学生の手持ちが5社〜8社程度へと絞り込まれます。さらに最終面接や内々定出しが本格化する5月下旬から6月にかけては、最終選考に残っている企業が2社〜4社、あるいは一時的にゼロ社になる学生が一気に増加します。
つまり、選考が進む過程で持ち駒が目減りしていく現象そのものは、極めて自然なプロセスです。手持ちが3社程度になったからといって過剰に悲観する必要はなく、むしろ「持ち駒が減る前提でどのように補充サイクルを回すか」が勝敗を分けるポイントとなります。