大規模な自然災害の発生や物流の完全停止など、新品のマスクが物理的に入手不可能な非常時に限っては、応急処置として手洗いが選択肢に入る場合がある。ただし、これは性能低下を承知の上で「何も着けないよりは飛沫飛散を抑えられる」という極めて限られた代替手段に過ぎない。
どうしても洗ざるを得ない非常時には、繊維を痛める擦り洗いや揉み洗いは厳禁だ。中性洗剤を溶かしたぬるま湯に優しく押し浸し、揉まずに汚れを浮かせる。しっかりと水ですすいだ後はタオルで挟んで優しく水気を切り、形を整えて風通しの良い日陰で完全に乾かす。洗剤の残留は皮膚炎の原因となるため、すすぎの工程には細心の注意が必要だ。