なぜここまで過酷な価格改定が予想されるのか。最大の引き金は、Appleが最新フラッグシップに採用する台湾TSMCの2ナノメートル(nm)製造プロセスのコスト跳ね上がりだ。
従来モデルに比べ、ウエハ1枚あたりの製造費用が劇的に高騰している。さらに、オンデバイスAI処理「Apple Intelligence」の高度化に伴い、ベースモデルの標準RAMが従来の倍近くに増強されたこともボディブローのように響く。高規格メモリの調達価格は世界的なAIサーバー需要に引っ張られて急上昇中だ。
そこに拍車をかけるのが、収束の兆しを見せない為替の円安傾向である。Appleの本社がある米国ドルベースの販売価格が据え置かれたとしても、対日本円の換算レートが下方修正されれば、それだけで数万円単位の跳ね返りが発生する構造は変わらない。