多くの人が「突然歩けなくなる病気」と誤解しがちですが、実際には非常にゆっくりと、しかし確実に忍び寄ってきます。「最近よくつまずく」「文字がうまく書けなくなった」「お酒を飲んでいないのに呂律が回らない」。こうした些細な違和感から始まります。
病気が進行すると、食事を飲み込むこと(嚥下)が困難になり、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。また、声が出しにくくなることで、周囲とのコミュニケーションが断絶しがちになる点も深刻です。身体的な機能低下だけでなく、社会から孤立していく恐怖とどう向き合うか。患者たちが直面する葛藤は、私たちが想像する以上に多面的です。