「糖尿病の食事でダメなもの」と聞くと、多くの人はケーキや揚げ物、白米の大盛りを連想しがちです。しかし、医療現場で医師や管理栄養士が最も警鐘を鳴らしているのは、「体に良いと信じ込んで無防備に摂取されている食品」です。血糖値急上昇(血糖値スパイク)を誘発し、血管内皮に強い酸化ストレスを与える危険度順にランキング形式で解説します。
第1位:市販の濃縮還元野菜ジュース・フルーツスムージー
健康志向の人が最も陥りやすい最大の罠です。「1日分の野菜が摂れる」と謳う紙パック飲料の多くは、製造過程で血糖上昇を抑える不溶性食物繊維が搾りかすとして除去されています。残った液体には果糖やショ糖が高濃度に溶け込んでおり、胃を素通りして十二指腸・小腸で一気に吸収されます。咀嚼を伴わない液体の糖分は、摂取後わずか15分から30分で血糖値を急上昇させる食品の代表格であり、日常的な摂取はヘモグロビンA1cを著しく悪化させます。
第2位:甘い菓子パン・デニッシュ・甘味グラノーラ
忙しい朝に手軽だからと選ばれがちな菓子パンは、精製小麦粉に大量の砂糖・異性化液糖・ショートニング(トランス脂肪酸)を練り込んだ「糖質と脂質の複合体」です。特にオーツ麦を使ったグラノーラも、市販品の多くは砂糖やシロップでコーティングされており、1食分で角砂糖5〜8個分に相当する糖質を含みます。朝一番の空腹状態にこれらを投入すると、急激な高血糖とインスリンの過剰分泌、その後の低血糖による強烈な空腹感という悪循環を招きます。
第3位:春雨(はるさめ)スープ・葛切り・点心類
「低カロリーでダイエットに最適」というイメージが定着している春雨ですが、その主原料は緑豆やジャガイモ・サツマイモから抽出された純粋な精製デンプン塊です。食物繊維はごく微量で、体内に入れば速やかにブドウ糖へと分解されます。カロリー自体は低めでもGI値(グリセミック・インデックス)が非常に高く、食後血糖値を跳ね上げる隠れたNG食品の筆頭です。
第4位:ドライフルーツ&過剰な高糖度果物
「果物はビタミン豊富で体に良い」という認識も要注意です。近年の品種改良によって糖度が極限まで高められたメロン、ブドウ、マンゴーなどは、少量でも多量の果糖を含みます。さらに水分を蒸発させたドライフルーツは、糖質が極度に濃縮されており、スプーン数杯でご飯茶碗半分以上の糖質摂取となります。果糖は肝臓でダイレクトに中性脂肪へと変換され、インスリン抵抗性を悪化させる要因になります。
第5位:ノンオイルドレッシング・みりん風調味料・焼肉のタレ
脂質を制限しようとするあまり「ノンオイル」を選ぶと、コクを補うために果糖ブドウ糖液糖や水飴、砂糖が大量に添加されているケースが多々あります。また、本みりんと異なり「みりん風調味料」は糖類にアルコールを混ぜたシロップであり、大さじ1杯で約8〜10gもの糖質を含みます。煮物やサラダで知らず知らずのうちに隠れ糖質調味料を重ねてしまうことが、食事量を減らしているのに数値が下がらない隠れた原因です。