菅生新樹が過ごした駒澤大学での4年間は、決して芸能活動一色の派手なものではなかった。むしろ、法学部という堅実な学部を選び、法律の勉強に身を置くことで、社会の仕組みを冷静に見つめる目を養っていたという。サークル活動にも積極的に参加し、周囲の友人たちと同じようにアルバイトに励むなど、ごく一般的なキャンパスライフを徹底していた。この「普通の感覚」を失わなかったことこそが、現在の彼の演技に圧倒的なリアリティと親しみやすさをもたらしている。
大学時代を知る知人は、「彼は兄の存在をひけらかすようなことは一切しなかった。むしろ、一人の友人として誰に対してもフラットに接する好青年だった」と振り返る。自らの力で立ち上がるための土台を、彼はあの緑豊かな世田谷のキャンパスで静かに築き上げていたのだ。