過酷を極める医療現場において、持続可能な診療体制を作り上げることは至難の業だ。しかし、この病院では医療アシスタントの積極的な活用や、行政機関とのデジタル連携による書類作業の自動化が進められてきた。医師や看護師が「患者に向き合う時間」を最大限に確保するための構造改革である。
特定の個人に負担が集中する従来のスタイルを排し、特定看護師によるプロトコルに基づく処置や、薬理学の専門知識を活かした薬剤師の病棟常駐が標準化した。過労によるバーンアウトを防ぎつつ、医療の質を底上げする試みは、若い医療従事者にとっても魅力的な就労環境を生み出している。