今季導入された最新のトラッキングデータを振り返ると、両チームの明暗を分けたのは「初球ストライク率」の差にあることが浮き彫りになる。勝利を収めた側は、相手打線に対して徹底して有利なカウントを作り続けた。逆に敗れたチームの投手陣は、球数がかさみ、中盤以降に自慢のリリーフ陣を前倒しで投入せざるを得なくなった。
特に圧巻だったのは、終盤8回に登板したセットアッパーの投球だ。最速100マイルを超える直球と、曲がり幅の大きいスライダーのコンビネーションで、相手の上位打線を完璧に封じ込めた。捕手の配球術も冴え渡り、相手ベンチに反撃の糸口すら与えなかった。