かつてTwitter(現X)やInstagramのフィードは、不特定多数に向けた発信の場だった。だが今の若者は、全体公開の場に本音を投げ投げることを恐れている。そこで台頭したのが、ストーリーにおける「カテゴリ別・親しい友達リスト」の活用だ。
「大学のサークル」「趣味のオタク仲間」「地元の幼馴染」「職場関係」。ユーザーは投稿ごとに閲覧できるクラスタを細かく切り替える。かつて「裏アカウント(裏垢)」を複数切り替えていた行動パターンが、公式機能としてのリスト細分化によって単一アカウント内に吸収された格好だ。オープンなWeb空間の疲弊が生んだ、閉じられた安全圏への避難。ストーリーはこの心理的インフラとして機能している。