途中で「何かおかしい」と違和感を覚える瞬間は必ずある。しかし、忍耐強く物事を完遂しようとするタイプは、その違和感を力づくで抑え込んでしまう。「自分が大人になればいい」「家庭の調和を乱したくない」という心理的ブレーキが強固に働くためだ。
我慢や忍耐は一般的に美徳とされることが多い。だが、相手に情緒的交流の意志や能力が欠如している環境において、終わりのない自己犠牲は自尊心を破壊する行為に他ならない。悲しみや困惑を外に出さず内側に溜め込み続けた結果、不眠や頭痛、パニック症状といった身体的リアクションとして限界が表出することも珍しくない。