敷地の半分近くを占める屋外広場「テラススクエア プラザ」に足を踏み入れると、都心の喧騒が嘘のように遠のく。高層ビルに囲まれた空間でありながら、圧迫感をまったく感じさせないのは、緻密に計算された配置と豊かな植栽のおかげだ。ヤマボウシやケヤキといった落葉樹が季節の移ろいを告げ、ベンチに腰掛ける人々に木漏れ日を届ける。
ここでは、都市のインフラとしての「広場」が本来持つべき開放性が存分に発揮されている。テイクアウトしたランチを広げるオフィスワーカー、ノートPCを開いてアイデアを練るクリエイター、散歩の途中で足を休める近隣住民。誰もが自由に居場所を見つけられる包容力がある。風が心地よく通り抜けるこのオープンエアの空間は、殺伐としがちな都市生活における貴重なオアシスとして機能している。