都内の整形外科クリニックでスポーツ外傷や手指の障害を専門とする医師は、近年の患者傾向について「数年前までは一過性の疲労で済んでいたものが、最近は靭帯の慢性炎症や変形性関節症にまで進行しているケースが目立つ」と指摘する。
小指の内側に負荷がかかり続けると、まず滑液包と呼ばれる関節のクッション部分が炎症を起こす。これが長期間に及ぶと、圧迫された部位の皮膚や皮下脂肪が凹んだまま戻らなくなり、骨と骨をつなぐ靭帯が引き伸ばされてゆく。単なる「むくみ」や「一時的な痕」だとタカをくくっていると、元に戻らない不可逆的な関節の歪みへと繋がる危険性がある。