片貝の代名詞といえば、なんと言っても直径数十センチ・重量約330キログラムに達する巨玉「正四尺玉」だ。開花時の直径は約800メートル、上空800メートルまで打ち上げられるスケール感は、数字以上のインパクトをその場に居合わせた者にもたらす。
花火が炸裂した瞬間、夜空一面が昼間のような眩い光に包まれ、遅れて空気を切り裂く強烈な衝撃波が押し寄せる。山あいの地形が天然のスピーカーとなって音を反響させるため、腹の底まで震える身体感覚は現地でしか味わえない。2026年の開催に向け、地元の煙火工場では伝統の手作業による星の詰め込みと乾燥作業が今まさに佳境を迎えている。