テーブルに運ばれてきた瞬間、誰もが思わず息を呑む。写真や噂では知っていたはずなのに、目の前に現れた実物の迫力には到底敵わない。
丼の表面を埋め尽くすのは、厚切りに引かれた旬の刺身たちだ。マグロ、タイ、カンパチ、サーモン、イカ、そして季節ごとの隠し球。白飯が見える隙間など1ミリも存在しない。箸をつける位置にすら迷うほどの重厚感である。ネタの一片一片が放つ瑞々しいツヤは、水揚げから口に運ばれるまでの時間の短さを雄弁に物語っている。醤油をひと垂らしし、豪快に口へと運ぶ。モチモチとした歯ごたえと、噛むほどに溢れ出す魚本来の強い甘み。これぞ市場直結の醍醐味だ。