東京の桜を語る上で、靖国神社を外すことはできない。境内に鎮座するソメイヨシノは、気象庁が東京地方の桜の開花・満開を判定するための「標本木」として指定されているからだ。春の訪れを告げる基準となるこの木を目当てに、開花時期には全国から多くのカメラマンや参拝客が集まる。
神門から拝殿へと続く広大な参道は、見頃を迎えると圧倒的な桜のトンネルへと変貌する。1869年創建の歴史が漂う重厚な社殿と、薄ピンク色の花びらとのコントラストは一見の価値ありだ。2026年は境内での特設催事も復活し、夕刻からは社叢がライトアップされ、昼間とは一変した幻想的な夜桜を堪能できる。