「かつてなら視聴率8%で打ち切り候補だった作品が、配信で年間トップクラスの収益を叩き出す」。キー局のドラマプロデューサーが明かすこの言葉こそ、現在のエンタメ業界の地殻変動を象徴している。いまや数字の主導権は、従来のリアルタイム世帯視聴率から、再生回数やユニークユーザー数(UU)へと完全にシフトした。
特に2026年後半から2026年にかけて顕著になったのが、「単なる再生数」だけでなく「完走率(最後まで離脱せずに視聴した割合)」を最重視する動きだ。どれほど初動で話題になっても、途中で離脱されるドラマはスポンサーやプラットフォームからの評価が伸びない。上位に食い込む作品の傾向を分析すると、第1話のインパクトだけでなく、中盤での伏線回収と怒涛の展開を配置した「離脱不能な構成」が徹底されている。