主役トリオを取り巻く脇役たちの層の厚さも、作品の奥深さを支える重要な要素だ。ハーモニカを吹きながら缶チューハイや渋いおつまみを嗜む「栗まんじゅう」は、過酷な世界のなかで大人の哀愁とささやかな贅沢を表現する。
一方、可愛らしい見た目とは裏腹に傲慢な振る舞いを繰り返す「モモンガ」には、他者の体を奪ったのではないかというダークな裏設定が仄めかされ、作品のミステリー要素を加速させている。さらに、ラーメン屋で働きながら上級資格取得を目指す勤勉な「シーサー」や、討伐ランカー1位として圧倒的強さを誇りつつ甘党というギャップを持つ「ラッコ」など、生き生きとしたキャラクター造形が群像劇としての質を極限まで高めている。