高校野球におけるコールドゲームのルールは、大会のフェーズによって明確に線引きされている。都道府県の地方予選では、過密な日程の消化や選手たちの激しい体力消耗、明らかな実力差による過酷な展開を防ぐ目的で、大差がついた場合のコールド規定が厳格に運用されている。
具体的には、一般的に5回終了時に10点以上、または7回終了時に7点以上の差がついている場合、主審の宣言によってコールドゲームが成立する。ただし、決勝戦に限っては「最後の1アウトまで権利を戦い抜く」という理念から、コールド規定を適用しない都道府県も少なくない。
一方、甲子園の「本大会」に足を踏み入れた瞬間、この点数差コールドのルールは完全に姿を消す。たとえ20対0のような歴史的大差がつこうとも、試合は9回裏のアウトが完了するまで終わらない。この「予選と本大会のルールのギャップ」こそが、観客や視聴者に混同を生ませる最大の要因だ。