駅から坂を下り歩くこと約10分、小樽屈指の観光地である小樽運河にたどり着く。水面に立ち並ぶ石造り倉庫群の影は、昼間の爽やかな表情から、ガス灯が灯る黄昏時、夜間の静けさへと時間ごとに表情を変えていく。
今回の現地取材で小樽市観光協会の担当者がこっそり教えてくれた穴場が、メインエリアから少し足を伸ばした「北運河」周辺だ。観光客の喧騒から離れたこの一角には、古い倉庫をそのまま生かした隠れ家風のカフェやクラフトショップが点在する。持続可能な観光業を模索する地元のイノベーションが生んだ、落ち着いた大人の空間が広がっている。