野生下では天敵や病気によって命を落とす個体も多いが、適切な保護下にある飼育個体は潜在能力を最大限に発揮する。専門家が指摘する健やかな長期飼育のポイントは明確だ。
第一に「良質な紫外線(UVB)の照射」である。甲羅や骨格の形成に必要なビタミンD3の合成には日光浴が欠かせない。これを怠ると甲羅が軟化し、内臓疾患を引き起こして数年で命を落とす危険がある。
第二に「水質管理と温度の徹底」。特に水棲亀の場合、フンや食べ残しによる水質悪化が皮膚病や感染症の引き金となる。適正なフィルターの導入と冬場の保温ヒーターが生存年数を決定づける。
第三に「過肥の防止」だ。高タンパク・高カロリーな人工飼料を与えすぎると、甲羅の成長速度に対して内臓の発育が追いつかず、代謝に深刻な負担がかかる。人間同様、肥満は亀にとっても万病の元なのだ。