なぜ日本は軟水が多く、欧州には硬水が多いのか。その理由は、地球の営みである「地質と水脈の滞留時間」に隠されている。
日本列島は急峻な山々が多く、雨や雪が降ってから川を下り海へ注ぐまでの時間が非常に短い。さらに火山灰土壌が多く花崗岩層を素早く通過するため、岩石からミネラルを溶かし出す時間がほとんどない。結果として、日本の水道水の約9割は硬度50mg/L前後の扱いやすい軟水となる。
一方、欧州の大陸地帯は広大な平原と石灰岩層で構成されている。降った雨は何百年もの年月をかけてゆっくりと地下深くの石灰岩層を浸透していくため、溶岩やミネラル成分をたっぷりと吸収する。これが、ヨーロッパ産のミネラルウォーターに硬度300〜1000mg/Lを超えるような強烈な超硬水が存在する地理的背景だ。