台風被害を防ぐ上で最も重要な指標が「タイムライン」の構築だ。風速25メートル以上の暴風域に入ると、屋外での移動は事実上不可能になり、街頭の看板飛散や街路樹の倒木、電柱の損傷による大規模停電が多発する。
暴風域に入る3〜6時間前までに、すべての屋外作業と避難行動を完了させなければならない。夜間に暴風域に入る見込みであるなら、明るい日中のうちに避難所への移動を完了させるか、自宅内の安全な部屋(窓から離れた2階以上の部屋など)に移動する「垂直避難」の準備を済ませることが鉄則だ。特に沿岸部や河川沿いの地域では、風だけでなく高潮や高波による浸水リスクが暴風に先行して急増するため、早期の意思決定が命を分ける。