経済的なハードルの低さも、人気の高まりを支える決定的な要因だ。一般的に私立美術大学の通学課程に通うとなれば、年間で150万円から200万円近い学費がかかり、さらに資材費や一人暮らしの生活費が重くのしかかる。
対して通信教育課程の場合、年間学費は数分の一に抑えられる。仕事を辞めずに現在の収入を維持したまま学べる点を含めれば、その実質的な経済的メリットは計り知れない。学費という参入障壁が取り払われたことで、「美大に通う」という選択肢が特別な富裕層や一握りの専門志望者だけでなく、広く一般の社会人に開かれたといえる。