酷暑が続く近年の東京において、巨大な水面が果たす役割は極めて大きい。不忍池がもたらすクールアイランド効果は、周辺のコンクリートジャングルと比較して平均で2度以上も気温を抑えているという分析結果が出ている。単なる鑑賞対象ではなく、都市のインフラとしての機能が再評価されているのだ。
池の周囲に配された木製デッキや日陰を生み出す植栽の再配置も完了した。木漏れ日の下で冷たいお茶を飲みながらリモートワークに励むオフィスワーカーの姿も珍しくない。自然環境のクールダウン効果を活用した空間設計が、都市で生きる人々に質の高いリフレッシュ空間を提供している。