2026年に大学を巣立つ若者たちの軌跡は、極めてユニークだ。彼らが大学生活をスタートさせた時期は、講義のオンライン化から対面授業への完全移行という過渡期にあたっていた。画面越しの出会いから始まり、手探りで対面の友人関係を築き上げた経験は、彼らに独特のしなやかさをもたらした。
さらに在学中、生成AIをはじめとするテクノロジーの爆発的進化に直面した。レポート作成や研究、就職活動に至るまで、テクノロジーを道具として使いこなしながら、人間ならではの思考や対話の価値を問い続けざるを得なかった世代でもある。過渡期の不確実性を身をもって経験してきたからこそ、彼らの視線は現実的でありながら、どこか未来への自信に満ちている。