「数時間前まで青空が見えていたのに、一瞬で視界ゼロのホワイトアウトになった」。青森駅前で除雪作業にあたっていた50代の男性は、そう語りながらため息をついた。2026年の冬、青森市を襲っているのは、ダラダラと降り続く従来の雪ではなく、ピンポイントで短時間に数十センチの積雪をもたらす「局地型豪雪」だ。
気象科学の専門家によると、背景には陸奥湾の海水温上昇がある。強い寒気が上空に入り込んだ際、温かい海面からの水蒸気供給量が跳ね上がり、八甲田山にぶつかって爆発的な積乱雲を発生させる。これにより、青森市内でも東部と西部で積雪量がまったく異なる「気象の偏り」が常態化しているのだ。