このブームの最大の恩恵を受けているのが、岩手県をはじめとする東北地方の伝統的な温泉旅館だ。かつては歴史好きやオカルトファンが中心だった客層が、ここ数年で一変した。
緑風荘やタツミ荘といった座敷わらしゆかりの宿では、宿泊客が撮影した動画に「不思議な光の玉」や「足音」が映り込むたびに、TikTokやInstagramで瞬く間に拡散される。宿泊者たちは「出会えたらラッキー」「むしろ会いたい」と口をそろえ、週末の予約は1年先まで埋まる状況が続いている。デジタル世代の口コミが、地方の老舗旅館に新たな息吹を吹き込んだ格好だ。