2026年のプチプラ美白市場を象徴する最大のキーワードは「医薬部外品有効成分の高濃度化」だ。数年前までは「有効成分配合」と謳いながらも、実際にはごくわずかな配合量にとどまる商品も少なくなかった。しかし現在、主要各社が相次いで投入しているのは、ナイアシンアミドやトラネキサム酸、ビタミンC誘導体を上限ギリギリまで攻めた処方だ。
「数年前なら間違いなく高級ラインの主力製品として売り出していたレベルの処方です」。都内の化粧品OEMメーカーで処方開発を担当する研究員は、そう本音を漏らす。メラニンの生成を抑えてシミ・ソバカスを防ぐだけでなく、シワ改善や肌荒れ防止のマルチ有効成分承認を取得した製品が2,000円を切る価格で店頭に並ぶ現状は、従来の価格秩序を完全に破壊している。