美容医療や顔面解剖学の分野において、長年言及されてきたのが「黄金比」と「左右対称性(シンメトリー)」の概念である。一般的に、目・鼻・口の配置が1:1.618の比率に近く、垂直な中心線に対して左右のバランスが整っている顔は、人の脳に安心感と美しい印象を与える。
しかし、近年の研究では、ミリメートル単位で一致する完璧すぎる線対称の顔は、かえって無機質で人工的な印象を与えてしまうことも判明している。人を惹きつける真の端正さとは、機械的な正確さではなく、顔全体のアウトラインとパーツ同士の間隔が自然な調和を保っている状態と言える。