文化面での世界的評価も相次いだ。6月、悲願であった「富士山」のユネスコ世界文化遺産への登録が決定。「信仰の対象と芸術の源泉」としての価値が世界に認められた瞬間だった。さらに同年12月には「和食;日本人の伝統的な食文化」も無形文化遺産に登録される。
これにより、日本の自然と食に対する海外からの視線が劇的に変化した。ビザ発給要件の緩和も相まって、訪日外国人観光客数はこの年、史上初めて1,000万人を突破。現在では当たり前となった「観光立国・日本」の最初の大波が、まさにこの年から寄せ波となって押し寄せ始めたのである。