ガラスと鋼鉄に囲まれた都市空間で、いかにして人間本来のバイオリズムを取り戻すか。設計を手掛けた建築チームが提示した回答は徹底的な「自然との同期」だった。垂直方向に張り巡らされた数千種類の高山植物や観葉植物は、時間帯によって変化する日光の角度を極限まで計算し尽くして配置されている。
風の通り道を人工的に創出することで、冷暖房に頼らない自然換気を実現。都市部特有の強風を穏やかなソヨ風へと変換するルーバー構造は、目に見えない快適さを生み出している。足元に広がる小川のせせらぎは、都市の雑音をかき消すホワイトノイズとしての役割も果たしているのだ。