コンビニやドラッグストアの店頭からマスクが消えた最大の理由は、店舗側のドラスティックな棚割り変更にある。2026年から2026年にかけて脱マスクの動きが完全に定着したことで、各小売チェーンは「売れない在庫」としてのマスクのスペースを極限まで削り、代わりにインバウンド向けの化粧品やサプリメントの棚を拡張した。
結果として、店舗のバックヤードに眠る「安全在庫」はほぼゼロに近い状態にまで圧縮されていた。そこへ想定外の需要が急襲したため、流通システムが完全にパンクしたのだ。ある大手ドラッグストアの店長は「週に数箱しか売れなかったものが、突然1日で数十箱求められるようになった。発注をかけても問屋の在庫自体が枯渇している」と明かす。