今回のキャスティングにおいて特筆すべきは、主要キャストの一部に数千人規模の一般・新人オーディションが敢行された点だ。監督が求めたのは「型にはまった芝居ではなく、その土地の土や風と同化できる生々しい存在感」だったという。
最終選考に残った数名は、数日間に及ぶ山間部でのワークショップ合宿に参加。役の背景にある歴史や自然環境と向き合いながら、泥にまみれて役柄を作り上げた。そうして掴み取ったチャンスだからこそ、画面から溢れ出る熱量は並大抵のものではない。彼ら新星の瑞々しい演技が、老練なベテラン勢の芝居と見事な対比を生み出している。