完成品ミニカーとしての枠組みを超え、本シリーズは「カスタムベースの最高峰」として模型愛好家の間でも独自の進化を遂げています。その理由は、日本のカーモデルにおける世界共通のデファクトスタンダードが「1/24スケール」である点にあります。
タミヤ、アオシマ、ハセガワといった主要プラモデルメーカーから発売されている無数のアフターパーツ(社外ホイール、チューニングパーツ、デカール)と縮尺が完全に合致するため、愛好家たちは台座からミニカーを取り外し、自由な発想で改造を施しています。SNS上で話題を集める主な改造アプローチには以下のようなものがあります。
・シャコタン・ローダウン化:サスペンション構造を加工し、車高をミリ単位で落としてフェンダーとのツライチを再現するカスタム。
・深リムホイールへの換装:RSワタナベ、ハヤシストリート、BBS、SSRマークI/IIなどの社外ホイールへ交換し、ネオクラシック特有の迫力を引き出す定番手法。
・街道レーサー・族車仕様への昇華:チンスポイラー、板ッパネ(リアスポイラー)、オイルクーラーのフロント配置など、昭和の熱狂を忠実に再現する高度な加工。
・内装ディテールアップ:ダッシュボードの塗り分け追加、ロールバーの組み込み、シートのレカロ化など、ドア開閉ギミックを活かした魅せる内装づくり。
プラモデルのように一からボディを成形・塗装する手間が省け、ダイキャストならではの硬質な質感を手軽に味わえることから、熟練モデラーが週末に楽しむ「素材」として重宝されている事実は、本シリーズの息の長さを支える隠れた要因と言えます。