SNSやまとめサイトで頻繁に紹介される「誰にも教えたくない穴場スポット」には、現在の都市警備事情に照らし合わせると大きな誤解やリスクが存在します。
代表的な例が、江戸川区花火大会穴場スポットとして拡散される「篠崎ポニーランド付近」や「行徳橋周辺堤防」、あるいは隅田川花火大会における「汐入公園」「タワーホール船堀展望台」などです。現地検証取材を行ったところ、ネットで一度拡散されたスポットには数千人規模の一般客が集中し、かつてのような「のんびり座れる穴場」としてはすでに機能していません。
さらに見落とされがちなのが、自治体や警察による交通規制最新情報の強化です。安全確保のため、歩道橋の滞留禁止、ビル非常階段の封鎖、住宅街私道への立ち入り禁止フェンス設置が徹底されています。「行けばどこかで見られるだろう」とノープランで住宅街へ入り込むと、警備員による立ち止まり警告を受け続け、結果的に花火を一度もまともに見られないまま終わる事例が相次いでいます。
本当の意味で実用的な穴場とは、「打ち上げ会場から直線距離で2km以上離れた高台の公園」や「打ち上げ正面ではなく風上側の河川敷斜面」、そして何より「主要駅と逆方向へ徒歩で抜けられるルート上にある場所」です。見え方の派手さよりも、帰宅動線の確保を最優先にしたスポット選定が不可欠となります。