佐々木朗希投手が本格的に白球を握ったのは小学3年生のとき。父・功太さんと兄・琉希さんの影響でした。
生前の功太さんは、長男の琉希さんには技術的な指導を細かく行う一方、まだ幼かった朗希投手に対しては「とにかく野球を楽しむこと」「道具を大切に扱うこと」を一貫して教え込みました。夕暮れ時、庭先で繰り返されたキャッチボールの感触は、佐々木投手の体に深く染み付いています。
功太さんが口癖のように伝えていたのは、「何事も全力でやり抜くこと」「周囲の人への感謝を忘れないこと」という言葉でした。試合で負けて悔しがる朗希投手を優しく抱きしめ、「最後まで諦めずに腕を振ったか?」と問いかけた父の眼差し。その温かな教えは、今もマウンドに立つ佐々木投手の精神的支柱となっています。