下肢静脈瘤と一口に言っても、毛細血管が透けて見える軽度のものから、皮膚が大きく隆起するものまで病態はさまざまです。まずはご自身の足の状態がどのタイプに当てはまるか、見た目の特徴をチェックしてみましょう。
1. クモの巣状静脈瘤・網目状静脈瘤(軽度)
皮膚のすぐ下にある極めて細い血管(直径1〜3mm程度)が拡張した状態です。赤紫色や鮮やかな青色の細かい線が、太ももや膝裏、ふくらはぎにクモの巣のように放射状に広がるのが「クモの巣状静脈瘤写真」でよく見られる状態です。一方、やや太めの青い血管が網目状に広がるものを「網目状静脈瘤」と呼びます。これらは軽度写真に分類され、コブのような盛り上がりはなく、見た目の審美的な悩みが中心となります。
2. 伏在静脈瘤(ふくざいじょうみゃくりゅう)
下肢静脈瘤の中で最も代表的で、治療対象になりやすいタイプです。太ももから内くるぶしにかけて通る「大伏在静脈」や、ふくらはぎ裏を通る「小伏在静脈」の弁が壊れることで発症します。皮膚の表面に太い血管がミミズ腫れのようにクネクネと曲がりくねって浮き出たり、ゴルフボールのようにボコボコと盛り上がるのが特徴です。
3. 側枝静脈瘤・陰部静脈瘤
伏在静脈から枝分かれした先の血管が太くなる「側枝静脈瘤」や、妊娠・出産をきっかけに骨盤内の静脈弁が壊れ、太ももの付け根やお尻のあたりに血管が浮き出る「陰部静脈瘤」などもあります。