最も多くの人が疑問に思うのは、現在50代手前となった「元少年A」と両親の間に、今も交流があるのかという点だ。2015年に元少年Aが自叙伝『絶歌』を無断で出版した際、両親は事前にその内容を知らされていなかったと報じられている。この出版は遺族のみならず、両親にとっても大きな裏切りであったとされる。
一部の関係者によれば、両親と元少年の関係は完全に断絶しているという。元少年が独自の道を歩み、自己表現を試みる一方で、両親はただひたすらに被害者への謝罪と贖罪の念を抱えながら、静かに余生を送る道を選んだ。この親子の乖離は、事件が残したもう一つの深い傷跡である。