かつて「中流」と呼ばれた世帯すら、今や崖っぷちに立たされている。電気代や食料品の上昇は止まらず、給与明細の額面は変わらないのに社会保険料などの負担だけが増えていく。子どもの習い事を諦め、衣服を切り詰め、それでも足りない。毎月の赤字を補填するためにカードローンを重ねるスパイラル。これが、現代の日本社会が抱えるリアルな貧困の構図だ。
「子どもには不自由させたくない」という親としてのプライドが、逆に自分自身を追い詰める凶器になる。周囲に助けを求めることを「恥」と感じてしまう文化も、事態を悪化させる一因だ。SOSを出せないまま、家計は静かに破綻していく。