高度経済成長期以来、日本の都市を形作ってきたグレーの景観が、今まさに曲がり角を迎えている。老朽化したインフラの維持管理コストが膨れ上がる中、自然素材の耐久性とメンテナンスの容易さが再評価されているのだ。石や木は、時間が経つほどに味わいを増し、価値を高めていく。
一方で、この工法を一般の住宅や商業ビルに普及させるには、まだコストや工期の面で課題が残る。手作業による微調整が必要なため、大量生産には向かないからだ。しかし、規格化された安価な建材で建てられ、数十年で壊されるスクラップ&ビルドの時代は確実に終わりを告げようとしている。