「満月の夜には犯罪が増える」「オオカミ男の伝説」など、月と人間の行動を結びつける話は古くから存在します。かつては非科学的と一蹴されていたこれらの現象ですが、近年の研究はその関連性を裏付け始めています。特に睡眠の質に関する調査では、満月の前後数日間にわたって、被験者の深い睡眠(ノンレム睡眠)の時間が平均して30%近く減少することが分かっています。
原因の一つとされているのが、メラトニンの分泌量低下です。メラトニンは睡眠を促すホルモンですが、月の満ち欠けに伴う夜間の明るさの変化や、地球を取り巻く磁場の微細な揺らぎが、脳の松果体に影響を与えている可能性が指摘されています。私たちの身体は、数万年前から続く地球のバイオリズムを今も記憶しているのです。