日本の街を歩けば、ベトナム人スタッフを見かけない日はありません。コンビニのレジ、ITスタートアップのデスク、建設現場。彼らは日本の労働力不足を支える不可欠な存在です。しかし、彼らの「名前」をめぐって、水面下で多くのトラブルが発生しています。
ベトナム語はアルファベット(クオック・グー)表記ですが、声調記号や特殊な母音が多く含まれています。これを日本語のカタカナでどう表すか。公式なガイドラインが未だに統一されていないため、同じ「Nguyễn」という姓であっても、ある書類では「グエン」、別の書類では「ヌエン」と表記される事態が起きています。この1文字の違いが、銀行の本人確認や社会保険の手続きで致命的なエラーを引き起こすのです。