現代のソーシャルメディアは、この人間のダークな本能を完璧に理解し、ビジネスモデルに組み込んでいる。怒りや他者への軽蔑は、ポジティブな感情よりもはるかに速く、広く拡散する。タイムラインに流れてくる「おすすめ」は、あなたの正義感を刺激し、誰かを叩くための格好の標的を常に提供し続けている。
「社会正義のため」という大義名分を得た瞬間、個人の悪意はブレーキを失う。ネット私刑やキャンセルカルチャーの裏にあるのは、純粋な正義感だけではない。その根底には、正論という鈍器で他者を殴ることで得られる、歪んだ快感があるのだ。