感情論を排し、科学的な統計から実態を検証してみましょう。気象庁の地震速報における最新データを精査すると、日本全国で1年間に観測される震度1以上の有感地震は平均して約1,500回から2,000回にのぼります。これは1日あたり平均4〜5回どこかで揺れている計算になり、日本列島が世界でも有数の地震大国であることを如実に物語っています。
過去数年間の震度5弱の発生履歴を振り返ると、能登半島、トカラ列島、千葉県東方沖、豊後水道、日向灘など、特定の震源域で活動が一時的に活発化する「地震の波」が周期的に押し寄せています。日本列島全体で年間の総地震数が突如として数十倍に跳ね上がっているわけではありませんが、「人間が恐怖を感じる震度4〜5弱の中規模地震が、人口密集地や特定の断層帯周辺で密集して発生した時期」に、私たちは強烈に「多すぎる」と認識する傾向があります。