難関の司法試験を突破した合格者たちは、司法研修所での過酷な修習期間を経て、裁判官・検察官・弁護士のいずれかの道を選択する。このうち裁判官に採用されるのは、成績優秀者かつ人物評価で極めて高いスコアを獲得した一握りの精鋭のみだ。
法曹界に入った後の出世レースも極めて熾烈を極める。最高裁判所事務総局のポストや法務省への出向(民事局や刑事局など)を経験する「エリート街道」に乗る裁判官は、若手時代から頭角を現し、将来の最高裁判事や高裁長官候補として英才教育を受ける。
一方で、現場の法廷で判決を書き続ける裁判官たちも、号俸を重ねるごとに着実に昇給していく。完全な実力主義でありながら、身分保障に守られた年功序列的な安定感も併せ持つ特異な組織構造といえる。