ネット上のまとめ記事やSNS情報の中には、古い情報や誤った認識が散見されます。現地取材で判明した代表的な盲点を整理します。
第一の誤解は、「河川敷ならどこでも無料の仮設トイレがすぐに見つかる」という思い込みです。実際には仮設トイレが多数設置されるものの、来場者数に対して絶対数が不足しており、30分以上の行列は当たり前です。「駅を出る前に必ずトイレを済ませる」「水分補給をしつつも利尿作用の高いアルコールやカフェインの過剰摂取を控える」といった体調管理が欠かせません。
第二の盲点は、「スマートフォンの通信障害」です。数十万人が同一エリアで一斉に写真や動画をSNSにアップロードするため、18時以降は大手キャリア各社の回線が極端に遅延・遮断されます。同行者との「はぐれた際の集合場所(目印となる橋の柱番号や街灯番号)」をあらかじめアナログに決めておくことが危機管理上極めて重要です。
【プロの結論】群集心理とイベント危機管理から見出すべき行動基準
大規模イベントにおける群集事故のリスク管理という社会学的・行動科学的観点から見ると、花火終了直後に70万人が一斉に狭い駅前通路へ殺到する現象は「ボトルネックによる滞留パニック」の温床となります。
足立の花火を心から楽しみ、無事に帰路につくための判断基準は明確です。「フィナーレの5分前に土手を離れて駅へ向かう」か、あるいは「花火終了後、土手に座ったまま1時間以上夜風に当たり、混雑のピークが完全に引いてからゆっくり移動する」かの二者択一です。中途半端に終了直後の波に乗ることだけは絶対に避けてください。