「かぐや姫の物語」帝のアゴはなぜ尖る?衝撃の角度と高畑勲の演出意図

「かぐや姫の物語」帝のアゴはなぜ尖る?衝撃の角度と高畑勲の演出意図

「かぐや姫の物語」帝のアゴはなぜ尖る?衝撃の角度と高畑勲の演出意図についての最新情報をお届けします。

帝のあごのインパクトを決定づけたのが、かぐや姫の屋敷へ突然忍び込み、背後から強引にかぐや姫を抱きすくめる衝撃的なシーンです。「このように抱きしめられれば、いかなる女も喜ぶものだ」「私の思い通りにならぬ女などおらぬ」と言わんばかりの態度で迫る帝。その際、耳元へ近づく帝の鋭利なあごは、かぐや姫にとって心理的な威圧と生理的拒絶の象徴として映し出されます。

帝の腕から逃れるため、かぐや姫は一瞬にして姿を消す(気配を絶つ)という超常的な能力を発揮します。このシーンにおいて、帝の顔の造形がリアルな美男子ではなく異様な鋭さを持っているからこそ、かぐや姫の「この俗世から一刻も早く立ち去りたい」という絶望と月に帰る決意の決定打として、観客の心に強く刻み込まれる演出となりました。

高橋 健太
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高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。