今回、本誌の取材に応じた大手制作会社の中堅プロデューサーは、匿名を条件に恐るべき舞台裏の事実を明かした。「かつてないヒットが生み出したのは、持続可能な未来ではなく、際限のない『次回作への強圧』だった」という。近年漏洩した内部資料や関係者からのリークによれば、次回作の公開スケジュールを守るため、本来なら数年かけるべきプリプロダクションがわずか数ヶ月に短縮されていた実態が浮かび上がる。
「ヒットの法則を再現しようとするあまり、出資サイドは少しでも陰りが見えると『クオリティ不足』と現場を詰める。だが、現場の体力はもう限界だ。業界崩壊の真相とは、ヒットがヒットを殺す悪循環にある。誰もブレーキを踏めないまま、利益追求のエンジンだけが暴走している」と、このプロデューサーは吐露する。知られざる舞台裏では、次なる金脈を掘り当てるための犠牲が日常茶飯事となっているのだ。