かつて滋賀の家庭では、お腹の調子が悪いときに鮒寿司を薬代わりに食べる習慣があった。この先人の知恵は、現代の科学によって証明されつつある。鮒寿司は、数ヶ月から数年もかけてじっくりと乳酸発酵させるため、驚異的な数の植物性乳酸菌が含まれているのだ。
その数はヨーグルトにも匹敵し、胃酸に強く腸まで届きやすい特徴を持つ。さらに、発酵の過程で魚の骨まで柔らかくなり、カルシウムやアミノ酸、ビタミンB1も豊富に摂取できる。単なる伝統食ではなく、現代人の乱れた腸内環境を整える「究極のスーパーフード」として、ヘルスケア業界からも熱い視線が注がれている。