「自動詞」と「他動詞」の区別に時間をかけてはいけない。一瞬で見分けるための鍵は、動作が向かう「対象(目的語)」の存在と、頭の中で描く動作の「矢印」にある。
他動詞の本質は、主語から放たれたエネルギーが外部の対象へと直接ぶつかる「矢印の移動」だ。たとえば「ドアを開ける(open the door)」という動作では、主語の動作が「ドア」という目的語に向かって伸びている。つまり、動詞の後ろに「何を?」「誰を?」とツッコミを入れたときに、その答えとなる名詞が直接続くのが他動詞だ。
対して自動詞は、動作が主語の内部だけで完結する「自己完結型」のエネルギーを表す。「ドアが開く(the door opens)」や「歩く(walk)」のように、外部への矢印は存在せず、その場での変化や移動そのものを描写する。この「対象に向かう矢印があるか、自分の中で留まるか」というイメージ図を頭に思い浮かべるだけで、目の前の動詞がどちらであるかは一目瞭然となる。